お世話になります。インキュベクスの青井です。
有難いことに将来の独立を希望される全国の看護師さんから連日多くのお問い合わせをいただいております。
開業資金も含め、ある程度準備を整えられている方もいらっしゃれば、漠然と2年、3年後を目標に独立を考えて相談される方もいらっしゃいます。
私は、まだ将来の独立に関するビジョンが明確でない方には、まずは訪問看護ステーション管理者として経験を積むことをお勧めしています。
なぜなら管理者という仕事には、将来の独立、そして事業成功に欠かせない様々な要素が入っているからです。
実際に近年、訪問看護ステーションで管理者を長年経験した人が、独立してステーションを開設するケースも増えています。
本日は、なぜ訪問看護の「管理者業務」が将来の独立において大きな力となるのかその理由についてお伝えしていきたいと思います。
経営者との目指す方向・ビジョンの共有
管理者は、経営者と部下の中間の立場にいます。
管理者としてまず最初に押さえなければいけないのが経営者と自社のステーションが目指す方向・ビジョンをしっかりと共有することです。
経営者からは、収入や利益を創出することの「経営」面と、利用者満足度を向上し、運営基準を満たすなどの「運営」面のふたつの成果を理解できることを求められます。
そのためにも経営者とのコミュニケーションを重視し、密に連携を取る必要があります。
特に訪問看護事業では、一般的なビジネスとは異なり、開業エリアの営業先からの評価を確立することが利用者の獲得、そして訪問看護事業の安定運営に直結します。
利用者獲得のための営業活動数の管理、目標とする訪問件数など各KPIの達成度合いを経営者視点で把握し評価することも管理者の重要な業務となります。
また利用者、ケアマネ、病院などが自社のステーションを「使いたい」と感じてもらえているかどうか・・・
そして、その需要に対して満足を与えられる質・量が「提供」できているかどうかを、冷静に分析することも重要な業務です。
また経営者とスタッフの間に壁が出来ることを防ぐためにも現場の微妙な数字以外の大事なことを、経営者に伝えることも管理者としての重要な役割です。
組織を一つにまとめる!ステーション内のチーム作り
管理者のもう一つの大きな仕事の一つはステーション内の「チーム作り」です。
訪問看護ステーションには、経営者・管理者・看護師・療法士・事務職員といった担う役割が異なるスタッフが集まっています。
それぞれが自立した専門職でありながら、互いを尊重し、情報を共有しながら日々のタスクを実行しています。
こうした多様なスタッフをひとつまとめ、組織としての目標やビジョンの達成へと導いていくのも管理者として重要な役割です。
スタッフ全員の方向性を揃えることで、ステーションに関わる業務が効率化され、よりスムーズに動くようになります。
そしてこの「チーム作り」のためには、様々なスキル、特に人材マネジメント力が必要となります。
訪問看護管理者に必要な人材マネジメント力とは
一般的に人材マネジメント力とは、スタッフの個性や持ち味をよく理解して適材適所に人員を配置し、最大限に能力を発揮してもらうスキルのことを指しますが、看護師、療法士といった専門職がスタッフとして働く訪問看護ステーションでは、様々な配慮や指示が大きなポイントとなります。
看護師の教育とモチベーションの維持
たとえば、訪問看護ステーションの場合、看護師一人ひとりが自分の訪問件数を意識したり、自ら営業活動を行うなど普段から「経営意識」を持って働いていただく必要があります。
看護師さんは患者さんと向き合ったときはスペシャリストですが、数字に弱く、コスト意識に欠けている方が少なからずいらっしゃるのも事実です。
特に病院から転職してきた訪問看護未経験の看護師さんである場合、ドクターからの指示のもとで仕事をすることに慣れきっているため「自分で考える」ことが不得手な方が多くいらっしゃいます。
ですので、訪問看護ステーションでは、看護師、療法士さん一人ひとりが商品であることを認識していただくこと、そして週に何件訪問するとどのくらいの収入になるのか、といった数字をきちんと提示をする必要があります。
その上で営業活動や訪問看護という業務を通してお客様から指名を受けて働く喜びを感じていただくよう、意識の切り替えを積極的に働きかけていくことが大切です。
また日頃からスタッフに今後どんな風に働きたいか、将来の展望、今の困りごとなど、日常の仕事の中での会話で十分に引き出しながらスタッフそれぞれのモチベーションの維持に努めることも管理者の大きな役割です。
採用スキル、看護師の採用・増員計画も重要です!
「訪問看護ステーション」では、看護師の人数が増えれば、総売上も増加するため、看護師さんの採用が事業成功のカギとなります。
ですので事業成長に合わせて、経営者と共に看護師の採用・増員を計画を実行するのも管理者としての大きな役割です。
特に経歴や面接時には、その方の適性、弱み,強み,個性を見極めて、自社のステーションの方向性・ビジョンに合った方を採用する「採用力」が強く求められます。
このように訪問看護ステーションの全体のマネジメントを担う重要な存在なのが管理者なのです。
訪問看護の管理者としての経験が将来の独立の大きな力となります
地域の要請に応え、丁寧に事業を作り上げることが訪問看護ステーションという事業の礎になります。そして「経営」面と「運営」面においてその礎を作る上で欠かせない管理者という役割です。
独立開業して自分で将来を切り開いていく上でこの管理者業務の経験が大きな力となることがご理解いただけたでしょうか。
(以前にもお伝えしましたが…)管理者として開業1年目でご利用者様の数を100名、2年目で200名くらいにまで持ち上げることが出来れば、独立して訪問看護ステーションを運営していくスキルは、十分身についていると思われます。
もちろんステーション全体のマネジメントのために管理者とは別に事務長やGM(ゼネラルマネージャー)などの役職を作るステーションもありますが、将来独立を目指される看護師さんは是非、管理者にチャレンジしていただきたいと思います。
管理者として本来優先すべき仕事に専念していただくために
残念ながら、今回お伝えした管理者として本来発揮すべき役割が機能していない訪問看護ステーションも多いのも事実です。
管理業務を行いながら訪問看護業務もスタッフ同様に行っている方も多く、中には、月80件などの訪問をこなし、その後で、管理業務を上乗せで行う管理者もいらっしゃるそうです。
私たちインキュベクスでは、管理者として本来優先すべき仕事に専念できる仕組み作りをお伝えしております。
また管理者としての思考、立ち振る舞いなど新規事業所の管理者としての心構えやスタッフのマネジメントを学んでいただく研修を豊富にご用意しております。
訪問看護事業に興味がある、これから訪問看護ステーションを開業したいという方は、無料の事業説明会にご参加ください。
「収益面でも伸び悩んでいる」「運営方法を見直したい」訪問看護事業者様もお気軽にお問い合わせください。
管理者として将来の独立にチャレンジする看護師の事例をプレゼントします
また私たちインキュベクスでは、将来の独立を希望される看護師さんに新たに訪問看護ステーション事業を検討される事業者・法人様をご紹介する「マッチングサービス」をおこなっております。
将来の独立を前提に訪問看護ステーションの統括管理者として2~3年、資金を貯めながら経営スキル等、独立に必要な経験を積んでいただきます。
実際に約3年後の独立を目指し管理者として新規立ち上げの訪問看護ステーションで働く看護師さんの事例を小冊子にまとめました。
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