お世話になっております。インキュベクスの青井です。
本日は、訪問介護からの訪問看護参入事例として株式会社 Yorisoi 代表取締役 井上 直美様のインタビューをお送りいたします。
井上様は、地元である大阪市西成区で17年前から訪問介護事業所を運営されています。
これまでの背景、そして訪問看護ステーションへの参入を決意された理由などについてお話をお伺いしました。
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井上様、どうぞよろしくお願いいたします。
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よろしくお願いします。
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井上様は、すでに訪問介護サービスの事業所を運営されていますが、これまでのご経歴をお聞かせいただけますか。
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はい。訪問介護の事業所「うらしま」をオープンして17年になります。
私はもともとヘルパーの仕事をしていたんですが、事業を始めたのは、病気を患った母が病院にいることを嫌がり、在宅で看たことがきっかけです。
当時はまだ在宅で看取りまでする人は少なくて、在宅に対応してくれる医師を探し、いろんな方に助けてもらいました。そのときに在宅での看取りの大切さや、必要としている人の多さを感じ、自分で訪問介護事業をしようと思ったんです。母を看取り、その後、父も在宅で看取りました。
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ご自身の経験が大きいのですね。
それでもなかなかご自分で経営しようというパワーのある方は少ないですが、最初から事業所を作ろうと思われたんですね。
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そうですね。若いころは仕入れ業務から販売まで任される仕事や社長秘書の仕事に就いていたましたので、当時から仕事を任されることが多く、経営のノウハウを勉強させてもらってきました。
そのため、独立心も強かったのかもしれません。
介護はとても深くて大切な仕事だし、雇われるより、志もあるのだから自分でやろうと思ったんです。
17年間スタッフにも恵まれ、やってこられました。
うちはスタッフの定着率もいいんです。今中学生になったお子さんが幼稚園のころから働いてくれている人、病気をしても復職してくれた人もいます。
訪問看護で叶える“人間らしい最期”という願い
17年間、訪問介護の事業所を経営されてきて、今回、訪問看護ステーションも開業しようと思ったのは、なぜですか?
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訪問介護の場合、ヘルパーには医療行為はできません。そこがずっと歯がゆかったんです。最後まで必要な医療的ケアをしてあげたい、という思いがありました。
一方で、病院では無理やり栄養点滴をされたり、患者さんにとって“必要ない治療”を受ける可能性もあります。
両親の看取りを経験して、家で自然に亡くなるほうが人間らしいと思いました。
この17年間、在宅介護の仕事で何人か看取ってきましたが、ご本人もご家族も感謝してくださる方が多いです。「訪問看護なら最後まで見てもらえる」という安心感もあるようです。
病院に入院しているよりも在宅看護のほうが社会保障費の額もぐっと抑えられますし、在宅でのケアはこれからますます必要になると思っています。
コロナの影響もあり、病気があっても入院できずに在宅での看取り、というケースも今後増えていくのではないでしょうか。
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開業を考えるにあたり、インキュベクスを選んでいただいた理由を教えてください。
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訪問看護ステーションをやろうと思ってインターネットで調べたとき、いくつかの開業支援会社を見比べて、インキュベクスが一番わかりやすかったからです。
また、いずれはナーシングホームをやりたいと考えています。
インキュベクスの支援内容を見て、まずは訪問看護をしっかりやって、その後はナーシングホームをという計画も、ここなら実現できそうだとも思いました。
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ありがとうございます。
確かに、身寄りのない人の「居場所」として、ナーシングホームの必要性も高まりそうですね。
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病院に戻すわけにいかない人、独居の人、病院と家の“はざま”の人がたくさんいます。
これからの時代、亡くなる場所がない、という人が増えていくとも思います。
訪問看護もそうですが、「最後の居場所を作ってあげたい」という思いがあります。
それにはまずは訪問看護ステーションをしっかり立ち上げ、いずれ事業所の1階にナーシングホームを作ることも考えています。
安心していられる「居場所」を作りたい
私どものほうからご紹介させていただいた、訪問看護の経験がある看護師・渡辺美優さんが一緒に働くことになりましたが、どのようなことを期待されますか?
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渡辺さんも独立希望の看護師で、「地域のコミュニティのような、みんながくつろげる場所を作りたい」という思いが、私がこれまでやってきた介護事業の思いと一致しています。若いので、ここでいろいろな経験をしていただきたいと思います。
事業所内に住んでくださるので、オンコールの対応もスムーズになり、とても助かりますね。
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今後、経営者としてどんな看護師さん、療法士さんと仕事をしたいと思いますか?
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利用者様にこまやかに接することができ、全体も見られる人がいいと思います。
「住み慣れたところで居心地よく過ごせるよう、寄り添えるように」という思いから、会社名も「よりそい」にしました。
お茶を飲みに事業所に寄ってもらったり、利用者様の昔話やプライベートな話を聞いたり、そういうことに対応できる人がいいですね。
それは働くスタッフ同士も同じで、ときには互いに悩みを聞いたり、スタッフの子どもが「お母さんいる?」と、事業所にやってきたり、今後もそんなふうにみんなが立ち寄れる場所にしていきたいと思っています。
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すでに地域に溶け込んでいる井上様が始める訪問看護ステーション、とても楽しみに期待をしております。
本日はありがとうございました。
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ありがとうございました。
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