お世話になっております。インキュベクスの青井です。

本日は、埼玉で訪問看護ステーションを立ち上げるご予定の、金丸 慎吾様にお話をうかがいます。どうぞよろしくお願いします。

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よろしくお願いします。

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まずは金丸様の、これまでのご経歴などをうかがっていきたいと思います。
看護師という職業は、昔から目指してこられたのですか?

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はい。うちは母と姉が看護師なので、そういう道があるということはなんとなく意識していましたが、はっきり決めたのは高校卒業前、進路を考えたときです。

高校は工業系でプログラミングの勉強をしていましたが、あまり自分に向いていないように感じまして。

就職氷河期でしたし、手に職をつけられる仕事がいいなと考えたとき、身近にモデルがあり、体験入学などに行ってみて手ごたえも感じたので、看護系の大学に進みました。

看護師は対人の仕事ですがそういうのも抵抗ないし、将来のことを考えると、この世界がいいんじゃないかと思いました。

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これまで看護師として、どのような職場にいらしたんですか?

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22歳で看護師資格を取り、大学病院に就職しました。手術室配属となり、退職するまでの11年間、そこで手術にも入ったり、子どもからお年寄りまでいろいろな患者さんと関わってきました。

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病院以外の働き方を模索し、訪問看護の道へ

ずっと大学病院にいらして、訪問看護に興味を持たれるきっかけは何かあったのでしょうか。

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そうですね。病院内での看護師という仕事に、自分自身の中での限界を感じました。

この先定年まで、夜勤や時間外での委員会活動などを行っていくのは、精神的にも体力的にも厳しいと感じました。また月日を重ねていく中で、より多くの時間を患者さんの為に使うにはどうしたらよいのだろうと考えるようになりました。

そんなとき、後輩の看護師が在宅看護の道に進んでいて、話を聞いて興味を持ったんです。

国の政策が入院よりも在宅医療の方向に流れていることもあり、そこなら自分のこれまでの経験を活かせるのではないかと思い、訪問看護の道に進むことを決めました。

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10年以上病院で働いてこられて、環境を変えるのは勇気がいりましたか?

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僕の場合は、タイミング的に今動かないと、という気持ちが強かったです。

就職して7、8年過ぎたあたりから中堅どころとなり、それまでは自分のことで精いっぱいだったのが、周囲のことも見えてきて、組織の中での自分の活かし方を考える時期に差し掛かっていました。

視野が広がった分、組織の中の見たくないところを感じるようにもなり、悩んだりもして。

年齢が高くなるほど働く場所の選択肢が狭まっていくので、今が決断のしどきだと感じて動き出しました。

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家での生活の中で患者さんが笑顔を取り戻せるサポートを

これから訪問看護ステーションを立ち上げていきますが、これまでとは違う立場となってのスタートですね。

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そうですね。管理者として、スタッフの仕事に対するモチベーションが上がるよう、それぞれが高め合い、会社を良くしていけるような組織づくりをしたいと思っています。

これまでいた職場はわりと自己責任という意識が強く、そこにも限界を感じていました。

誰か一人にあれこれ押し付けたり、できなければその人の責任というのではなく、自分が管理者としてスタッフを守れるような組織にしたいです。

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看護師としても、病棟と訪問看護だと意識も変わりそうですね。

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はい。病院と違うのは、在宅看護の場合、治療するというより、今ある病や障害を持ちながらどう生きていくか、というところを考えることです。

家での生活の中で患者さんをサポートし、病気を抱える前の自分と後の自分のギャップを埋めるお手伝いをしたいと思っています。

半身まひなど、それまで動かせたものが動かせなくなるというのは、とても苦しいことです。

どうしたら機能を回復できるか、どう行動したら家の中で安心して暮らせるか、リハビリや看護でサポートし、笑顔をとり戻すお手伝いをするのが役割だと思っています。

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これから一緒に働くスタッフは、どんな方に来てほしいと思いますか?

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人に元気を与えられる人がいいですね。元気に挨拶ができ、人当たりがいいことも大事だと思います。

看護の技術が高いに越したことはありませんが、技術はやればやっただけコツがつかめて伸びます。

それよりも、患者さんの心を開いて悩みが聞けること、そこから次の解決につながることもあるので、コミュニケーションがとれることが大切だと思います。

あとは、責任感がある人ですね。自分が担当している患者さんのことをきちんと考えて、看護にあたってくれる人なら、パートタイムという働き方でも問題ありません。

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子育て中の方やブランクのある方も活躍できるステーションですね。

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はい。そうです。

どんどん活躍してほしいですね。門戸は広くしたいので、働き方や時間帯は臨機応変に決めていければと思います。

お互いの訪問先の悩みを共有し、意見を出し合い、みんなが自主的にがんばれて、盛り上がれて、そこが評価につながる組織にしていきたいですね。

ステーションの経営も「私はこういうことがしたい」という要望を出してもらい、実現するにはどうしたらいいかを考え、みんなでつくりあげていきたいと思っています。

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金丸様のこれまでのご経験を活かし、ご利用者様にも働くスタッフの方にとっても安心な訪問看護ステーションとなりそうですね。

開業を楽しみにしております。