お世話になっております。インキュベクスの青井です。
本日は、看護師の独立事例として、東京都港区で訪問看護ステーションの開業の準備向けて準備中の飯田薫様にお話しを伺います。
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ご利用者様やご家族の思いを尊重し、日々の生活をサポートできるステーションをつくりたい
飯田様、本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
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よろしくお願いします。
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まず、飯田様のこれまでのご経歴をうかがえればと思います。
看護師になろうと思ったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
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もともと人が好きだったことと、小さいときに祖父母に育てられ、おじいちゃんおばあちゃんが好きだったというのが大きいです。
医療系のクラスがある高校に通っていて、最初は薬剤師になろうと思っていたんですが、人と接する仕事のほうが自分に向いていると思い、看護師を目指しました。
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これまでいろいろな科をまわってこられたそうですね。
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21歳で看護師の資格を取り、総合内科、消化器内科、神経内科、糖尿病内科、消化器外科、呼吸器外科、婦人科外科、泌尿器外科、HCU、コロナや結核など感染管理病棟にも行きました。
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訪問看護を必要としている人たちの役に立ちたい
ずっと病院で看護師として働いてこられて、今回独立しようと考えた理由はなんでしょうか。
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最初のきっかけは、自分が腰の手術をして入院したことです。1週間で退院しましたが、まともに歩けるようになるまで1ヵ月かかりました。
その間にリハビリの課題が出ているのですが、一人だと思うように続かなくて、誰かにリハビリをサポートしてもらえたらな、という気持ちになりました。
その後、仕事に復帰してHCUにいたとき、高齢の入院患者さんで、「うつ病の奥さんを自宅に置いて入院しているので、早く退院したい」と話される方がいました。
その方との会話の中で「訪問看護に興味がある」という話をしたら、「自分のように困っている高齢者がたくさんいるから、ぜひその考えを大切にがんばってほしい」と言われて。
そこで気持ちに火がついて、本気でやろうと思いました。
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開業支援のパートナーとして、インキュベクスを選んでいただいた理由はなんでしょうか。
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独立する話を知人にしたら、「いいんじゃない」とサポートしてくれる方がいて、その人の知り合いが、インキュベクスを利用して開業していたのが大きいです。
あとは、こまかく面倒を見てくれそうだったので(笑)。
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ありがとうございます。
開業前も開業されてからも、さまざまなサポートをさせていただきますので、ぜひ一緒に進んでいければと思っております。
ご自宅で、利用者様の理想とする生活ができるようお手伝いしたい
業を決めるにあたり、実際に訪問看護ステーションで働いてみたそうですね。
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はい。訪問看護がどういうものかを見るために、3ヵ月くらい働きました。
そのときのご利用者様で、私が帰ったあとに「次はいつ来てくれるかな」と言ってくださっていた方がいて。
結局、その方の看取りのとき私はいられなかったのですが、いつ急変するかわからない人の、その異変に気づけるか、という大切さを感じました。
あとは、自宅での生活を支えることの重要さ、ケアプランに書いてあることだけでなく、今の要望を聞く必要性も実感しました。
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れから開業するにあたり、どのような訪問看護ステーションをつくりたいと考えていますか?
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はい、訪問看護は在宅医療なので、生活の場である自宅で、患者さん自身が理想とする生活により近づける手助けをしたいと思っています。
私自身、腰の手術の経験もあるので、リハビリに力を入れたいですね。高齢者にとって、転倒や転落は大きな問題なので、介護予防のリハビリも重要です。
地域の人に対しては、どんな小さなことでも相談に乗れる立場でありたいと思います。
病院にいるときに患者さんと接していて、退院するときに初めて介護認定のことを知る人がけっこういらっしゃることがわかりました。
認定を受けていればリハビリや訪問看護、デイサービスなど受けることもできるので、いざ具合が悪くなってからではなくもっと前から情報を発信し、「何かあれば手伝えるよ」ということを伝えたいですね。
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一緒に働くスタッフは、どんな方に来てほしいですか?
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患者さんの目線に立てる人ですね。
「自分がその立場だったら」とか、「もしこれが自分の身内だったら」と置き換えて考えられ、寄り添える人がいいです。
病院で働いていたとき、終末期の患者さんで医師がご家族に状態を説明するんですが、家族は「死」を受け入れられないのと、医学的な内容が難しくて理解できないという場面がありました。
そういうときに看護師が間に入って、その方のテンポに合わせて話を聞き、説明することで、とても感謝されたことがあります。
訪問看護でも、患者さんはもちろん家族にも寄り添うことが大切だと思っています。
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ありがとうございます。ステーションでの働き方は、どうお考えですか?
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そうですね。ステーション自体は、みんながなんでも話せるアットホームな場所にしたいです。年齢や経験関係なく、意見を言える雰囲気を大切にしたいです。
管理者としては、スタッフそれぞれの生活環境、子育て中の人や、働ける時間の制限がある場合は、話し合って時間を決め、働きやすい環境を作っていきたいと思っています。
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ご利用者様にとっても働くスタッフにとっても、思いを伝えやすい雰囲気のステーションとなるよう、期待しています。
飯田様のステーションの開業を楽しみにしております。